●聖書の終末予言は、世界中の人が知っているが、旧約聖書を基にするユダヤ・キリスト教は預言の宗教である。 その預言は終末予言とされる一つの典型的なパターンを持っている。 それは、いずれ人類に大破局が訪れ、1人残らず滅亡の危機に立たされた刹那(せつな)メシア(救世主)が出現し、悪魔を滅ぼして神の千年王国を建て、その後最後の審判が行われると言うものだ。 旧約聖書を侵攻の対象とする民の数はユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒およびそれらの傍流(ぼうりゅう)も含めると、おそらく地球人類の4分の3を超えるだろう。 つまり驚くべきことに人類の4分の3を超えるだろう。 つまり驚くべきことに人類大多数がこの終末予言を信じていることになる。 大多数の人間が是とするものは、世界の常識となる。 比較的キリスト教徒の少ない日本人でさえ、終末預言と知っているほどなのだ。 事実何千年来、現代にいたるまで多くの預言が、聖書預言の文脈のもとで、終末について語り続けてきた。 問題は、この預言がそれが発せられたときの純粋な意図をもって伝わっているいるかどうかである。 もし、預言の解釈に誤解があれば、そこには大きな悲劇が生まれる。 それを確かめるには、まず原典をあたるほかあるまい。 この章では旧約聖書、新約聖書をはじめその周辺に位置する諸々の外典、偽典、死海写本、ユダヤ秘密教典カバラ、グノーシス派の預言、コーラン、さらに聖母預言から聖マラキの預言に至る聖書の世界預言をできるだけ網羅していきたいと考えています。 多くの宗教原典に対して、どれほどの真意をお伝えできるかは心もとないものですが、漠然とした終末論に怯えるのではなく、興味を持てる部分を読んでみるのはいかがでしょうか?

にほんブログ村