輪廻・欲界(前編)

欲天
色欲、食欲、淫欲、睡眠欲の欲の強い有情の住する境界
上は六欲天から下は八大地獄まである
その中間に人間の住む世界を含む
三界‐六欲天.jpg

①他化自在天(たけじざいてん)
欲天(地獄から天上まで)における欲界の最高位。
また天上界の最下部である、六欲天の第六天。
欲界の天主大魔王である第六天魔王※波旬(はじゅん)の住処。

この天は、他人の変現する楽事をかけて自由に己が快楽とするからこの名がある。
この天の男女は互いに相視るのみにて淫事を満足し得る。
子を欲する時はその欲念に随って膝の上に※化現するという。
天人の身長は三里、寿命は1万6千歳という。
ただし、その一尽夜は人間の1600年に相当するという。

天人としての他化自在天は、弓を持った姿で描かれる。

※波旬 悪魔の名前
※化現 神仏などが姿をかえ現れること


②化楽天(けらくてん)
欲界における六欲天の第5の天である。
正しくは楽変化天(らくへんげてん)という。

この天に生まれたる者は、自己の対境(五境)を変化して娯楽の境とするため楽変化天という。
天人の身長は2里半で、つねに光を放ち、寿命は8000歳で人間の1日1夜とする。
また男女が互いに相向かって笑えば、すなわち交媾の目的を果たす。
子は男女の膝上より化生し、その大きさは人間の12歳の童子の如くであるといわれる。


③兜率天(とそつてん)
欲界における六欲天の第4の天部である。
兜卒天、都率天などとも書く。
また、覩史多天(としたてん)、兜率陀天(とそつだてん)などともいう。

須弥山の頂上、12由旬の処にある天部にして、七宝の宮殿が存在する。
そして無量の諸天が住している。
これに内外の二院がある。
・外院 天衆の欲楽処
・内院 弥勒菩薩の浄土兜率浄土
弥勒はここに在して説法し閻浮提に下生成仏する時の来るのを待っている。

この天は下部の四天王、忉利天、夜摩天の3つの天が欲情に沈む。
また反対に上部の化楽天・他化自在天の2天に浮逸の心が多い。
それに対し兜率天は、沈に非ず、浮に非ずとされる。
色・声・香・味・触の五欲の楽において喜足の心を生ずる。
そのため弥勒などの「補処の菩薩」の止住する処となるという。

天人の身長は2里、衣重は一銖半、寿命は4000歳であるという。
但し、人間の400年をこの天の1日1夜とする。



兜率天には現在弥勒浄土として信仰されている人もおられます。
また釈迦が下生する前に兜率天で修行をしたと言う話もあります。
釈迦の母であるマヤ夫人は現在も兜率天にいると言う話もあります。

この下にはまだ3つの欲界がありますが、次回に説明したいと思います。

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