夢が終わり宗教を生む 下

団塊の世代の彼等は進めると考えていた先が行き詰まり、 「この先、はたして今より良い生活が待っているのだろうか?」 と、初めて考えたのです。 盲目的とさえ思えるひたむきな労働。それにより築かれた日本経済の先行きも、今までのように楽観していられない。彼らが平社員になって築いた経済は、いつしか土地価格の高騰を招き、自分が家を購入しようとしたときには、庭付きの家などもてそうにもなくなっ…

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夢が終わり宗教を生む 上

年老いて、社会の中に自分の座る椅子を見いだせなくなった者。 そろそろ死後の世界などが気にかかってきた者が、宗教に帰依するのがパターンでした。 ここで団塊の世代と呼ばれる世代、 日本の敗戦直後のベビーブームに生まれ、あらゆる教育施設をその能力の限界を超えて満たしてきました。 怒涛のごとく巨大な世代は絶え間ない競争を強いられてきた世代でもあります。だが、彼等の日常生活も昨日にはなかったも…

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