死への旅立ちを見送る 通夜の由来

遺体は北枕 遺体を寝かせる際には、頭を北向きになるようにします。 これを北枕といいます。 これはお釈迦さまが亡くなられた際の姿勢に由来があります。 いろんな経典に釈尊が入滅するときの様子が書かれています。 涅槃経から語る北枕 「そのときお釈迦さまは右脇を下にして横たわり、頭を北方向、足は南を指すようにされた。 顔は西に向かい背は東を後ろにしていた」 このことを頭北面西右脇臥(…

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葬儀の流儀と仏教の関わり

お釈迦さまが生きていた頃の僧侶は、自分の両親か同じ仲間である僧の死にのみ葬送していました。 もともと仏教の僧侶と葬儀は直接的な関係はなかったのです。 ではなぜ、仏式葬儀が広く普及したのでしょう? それは仏教が死と言うものに対し「死」が穢れに満ち、悪霊が跳梁(ちょうりょう)する原因ではなく、 浄土への旅立ちだと言う見解を打ち出したからです。 死者は浄土で救済されると言う考えかたは、遺され…

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古代から変化してきた葬儀の流儀

現在判っている最も古い日本の葬儀の形式は、三世紀ごろの「魏志倭人伝」に記されています。 ・死者が出ると近親者は10日余り喪に服して肉食をせず喪主は号泣する。 ・その他の者は柩(ひつぎ)の周辺で酒を飲み歌い踊る。 ・埋葬して身を清める。 このように書かれています。 日本で行われていた葬式は、元来土葬や風葬であったことが調査の結果わかっています。 縄文時代 死者は身体から死…

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